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【検査】BMI、CRP、HbA1c、AST、ALT、血清アルブミン、血清クレアチニン

検査 保健医療サービスの知識等

健康診断の検査項目の意味、知ってますか?見ていきましょう。

様々な検査項目

検査項目指標となる内容
BMI肥満度
CRP炎症や感染
ヘモグロビンA1c(HbA1c)過去1~2か月の平均血糖値
AST(GOT)肝機能、心筋、骨格筋
ALT(GPT)肝機能
血清アルブミン値栄養状態
血清クレアチニン値腎機能

BMI:Body Mass Index

BMIは、身長と体重から算出される肥満度を表す国際的な体格指数です。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

高齢者では膝関節の拘縮や円背などにより、正確な身長測定が難しくなることがあります。身長(分母)が実際より低く測定されると、BMIは本来より高く算出されます。

CRP:C-Reactive Protein

CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症や感染、組織破壊が起きているときに上昇する指標です。感染症、外傷、膠原病、悪性腫瘍などで炎症が起こるとCRPの値は高くなります。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)

ヘモグロビンA1c(HbA1c)は過去1〜2か月の平均血糖値を反映した指標です。一般的に赤血球の寿命は約120日程度であり、その半分程度の期間になります。

AST(GOT)・ALT(GPT)

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)・ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は肝細胞に多く含まれる酵素で、肝細胞障害の指標として用いられ、数値が上昇している場合は、肝・胆道疾患などによる肝機能障害が疑われます。

AST(GOT)は肝臓だけでなく、心筋や骨格筋にも多く含まれる酵素であるため、心筋梗塞や筋疾患などでも上昇します。ALT(GPT)は主に肝臓に存在するため、肝障害の指標として用いられます。

カリスマくん
カリスマくん

AST は、肝臓、心筋、骨格筋などに多く含まれる酵素で、ALTは主に肝臓に存在するので、ASTだけが高い場合は肝臓以外のダメージを疑ってね。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準において、腹部型肥満の基準は腹囲(ウエスト周囲径)が男性85cm以上、女性90cm以上と定められています。これに加えて血圧・血糖・脂質の2項目以上に異常がある場合にメタボと診断されます。

メタボリックシンドロームの診断基準
出典:厚生労働省「健康日本21アクション支援システム」

24時間心電図(ホルター心電図)

24時間心電図(ホルター心電図)は、日常生活中の心臓の動きを24時間連続して記録する検査です。通常の安静時心電図では捉えにくい、一時的な不整脈や狭心症発作を確認するために行われます。

カリスマくん
カリスマくん

高齢者の動悸やめまいの原因究明によく使われるね。

血清アルブミン値

血清アルブミン値は、栄養状態を評価する指標として用いられ、低栄養や炎症などがあれば低下します。血清アルブミンは半減期が約20日と長いため、長期的な栄養状態を反映するので、高齢者の低栄養評価に有用で、3.5g/dL未満で低栄養が疑われます。

血清クレアチニン値

血清クレアチニン値は腎機能の指標です。クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎臓でろ過・排泄されますが、腎機能が低下すると血中に蓄積し高値になります。

尿検査

尿検査では白血球や細菌などを確認でき、尿路感染症の診断に有効です。高齢者は尿路感染症を起こしやすく、発熱や意識障害の原因となります。

過去問

第23回 問題30

検査について適切なものはどれか。2つ選べ。
1 高齢者では膝などの関節が十分に伸びなくなるので、BMI(Body Mass Index)は本来の値より小さくなる。
2 CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
3 ヘモグロビンA1cの値は、過去6か月間の平均血糖レベルを反映している。
4 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
5 24時間心電図(ホルター心電図)検査は、不整脈がある場合や狭心症が疑われる場合に行われる。

この問題は、高齢者支援を行う上で必要な医療的検査の基礎知識を問うものです。BMI・血液検査・心電図など、利用者の健康状態を把握するために頻出する検査項目の正しい知識が問われています。医療職との連携において必須の知識です。

1 高齢者では膝などの関節が十分に伸びなくなるので、BMI(Body Mass Index)は本来の値より小さくなる。
これは誤り。高齢者では膝関節の拘縮や円背などにより、正確な身長測定が難しくなることがあります。「BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗」で計算されるため、身長(分母)が実際より低く測定されると、BMIは本来より「高く」算出されます。

2 CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
これは誤り。CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症や感染、組織破壊が起きているときに上昇する指標です。感染症、外傷、膠原病、悪性腫瘍などで炎症が起こるとCRPの値は高くなります。CRPの数値が急上昇した時は「どこかに炎症があるのでは?」と判断できる視点が必要です。

3 ヘモグロビンA1cの値は、過去6か月間の平均血糖レベルを反映している。
これは誤り。ヘモグロビンA1c(HbA1c)は、過去1〜2か月程度の平均血糖値を反映する指標であり、「6か月間」は誤りです。一般的に赤血球の寿命は約120日程度であり、その半分程度の期間と覚えると良いでしょう。

4 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
これは正解。メタボリックシンドロームの診断基準において、腹部型肥満の基準は腹囲(ウエスト周囲径)が男性85cm以上、女性90cm以上と定められています。これに加えて血圧・血糖・脂質の2項目以上に異常がある場合にメタボと診断されます。なお女性の数値が大きい点が試験で問われやすいため注意が必要です。

5 24時間心電図(ホルター心電図)検査は、不整脈がある場合や狭心症が疑われる場合に行われる。
これは正解。24時間心電図(ホルター心電図)は、日常生活中の心臓の動きを24時間連続して記録する検査です。通常の安静時心電図では捉えにくい、一時的な不整脈や狭心症発作を確認するために行われます。高齢者の動悸やめまいの原因究明によく使われるため、検査の目的を正しく理解しておくことが大切です。

第24回 問題28

次の記述のうち適切なものはどれか。2つ選べ。
1 血清クレアチニン値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として用いる。
2 血清アルブミン値は、腎機能が悪化すると高値になる。
3 上腕や下腿の周囲長は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。
4 胸部X線検査は、心不全の診断にも有用である。
5 解熱せずに持続する発熱を、間欠熱という。

高齢者の健康状態を客観的に評価するための「臨床検査値」と「身体計測」、「画像検査」の基礎知識を問う内容です。介護支援専門員として、血液検査や胸部X線検査の結果を読み解き、利用者の低栄養リスクや心疾患の兆候を把握する力が求められます。用語の定義を正確に区別できるかが重要ポイントとなります。

1 血清クレアチニン値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として用いる。
これは誤り。血清クレアチニン値は栄養状態ではなく、腎機能の指標です。クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎臓でろ過・排泄されますが、腎機能が低下すると血中に蓄積し高値になります。長期的な栄養状態をみる指標は血清アルブミン値が該当します。試験では、クレアチニン=腎臓、アルブミン=栄養という基本ペアを確実に覚えましょう。

2 血清アルブミン値は、腎機能が悪化すると高値になる。
これは誤り。血清アルブミン値は、栄養状態を評価する指標として用いられ、低栄養や炎症などがあれば低下します。腎機能悪化そのもので高値になるわけではありません。これは、血清アルブミンは肝臓で合成されるたんぱく質で、腎機能が悪化するとアルブミンが尿中に漏れ出るためで、3.5g/dL未満で低栄養と判定されます。

3 上腕や下腿の周囲長は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。
これは正解。寝たきり等で体重計に乗れない高齢者の場合、「上腕周囲長(AC)」や「下腿周囲長(CC)」を測定することで、筋肉量や栄養状態を推計します。特に下腿周囲長は、サルコペニア(筋力低下)の簡易的な判定基準としても使われます。身体計測値から低栄養リスクを捉える視点は、ケアマネジメントにおいても非常に重要です。

4 胸部X線検査は、心不全の診断にも有用である。
これは正解。胸部X線検査(レントゲン)は、肺の異常だけでなく、心臓の大きさや肺のむくみ(肺うっ血)が確認できるため、「心不全」の診断には極めて有用です。心不全により心臓のポンプ機能が落ちると肺に水が溜まるため、肺うっ血や心拡大などの画像所見が重要な判断材料となります。

5 解熱せずに持続する発熱を、間欠熱という。
これは誤り。解熱せずに高熱が持続するものは「稽留熱」です。「間欠熱」は、1日のうちに高熱と平熱(37度以下)を繰り返すタイプを指します。

第25回 問題29

検査項目について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 BMI( Body Mass Index )は、身長( m )を体重( kg )の2乗で除したものである。
2 血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。
3 AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。
4 血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。
5 ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。

この問題は、利用者の健康状態を把握するために必要な血液検査・身体計測の基礎知識を問う問題です。BMI・栄養指標・肝機能・腎機能・血糖管理など、医療職との連携で頻繁に登場する検査項目の正しい意味と数値の読み方が問われています。

1 BMI( Body Mass Index )は、身長( m )を体重( kg )の2乗で除したものである。
これは誤り。BMIの正しい計算式は「BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗」で算出されます。選択肢は分子と分母が逆になっているところが誤りです。実務でも低栄養や肥満の判定に必須の知識です。

2 血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。
これは正解。血清アルブミンは半減期が約20日と長いため、長期的な栄養状態を反映します。高齢者の低栄養評価に非常に有用で、3.5g/dL未満で低栄養が疑われます。栄養ケアを検討する際の重要な指標です。

3 AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。
これは正解。AST(GOT)・ALT(GPT)は肝細胞に多く含まれる酵素で、肝細胞障害の指標として用いられ、数値が上昇している場合は、肝・胆道疾患などによる肝機能障害が疑われます。実務では、服薬による肝機能への影響を確認する際などによく参照される指標です。

4 血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。
これは正解。血清クレアチニンは、筋肉の代謝産物で腎臓から排泄されるため、血液中の濃度が高ければ「腎臓が老廃物をろ過できていない」という腎機能低下の指標になります。高齢者は筋肉量が少ないため、数値が基準値内でも実際には腎機能が落ちている場合がある点にも注意が必要です。

5 ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。
これは誤り。ヘモグロビンA1c(HbA1c)は赤血球の寿命(約120日)に基づき、過去1〜2か月の平均血糖値を反映します。「過去1週間」という誤った期間のひっかけ問題に注意しましょう。

第26回 問題28

検査について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
2 AST(GOT)は、肝臓以外の臓器の疾患でも上昇する。
3 ヘモグロビンA1cは、採血時の血糖レベルを評価するのに適している。
4 尿検査は、尿路感染症の診断に有効である。
5 CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。

1 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
これは正解。メタボリックシンドロームの腹部型肥満の診断基準は男性85cm以上・女性90cm以上です。試験では、腹囲基準の数値に加え、女性の基準値の方が大きい点を押さえておきましょう。

2 AST(GOT)は、肝臓以外の臓器の疾患でも上昇する。
これは正解。AST(=GOT)は肝臓だけでなく、心筋や骨格筋にも多く含まれる酵素であるため、心筋梗塞や筋疾患などでも上昇します。なお、ALT(=GPT)は主に肝臓に存在するため、肝障害の指標として用いられます。

3 ヘモグロビンA1cは、採血時の血糖レベルを評価するのに適している。
これは誤り。ヘモグロビンA1c(HbA1c)は過去1〜2か月の平均血糖値を反映する指標であり、採血時点の瞬間的な血糖レベルの評価には適していません。採血時の血糖を評価するには空腹時血糖や随時血糖を用います。

4 尿検査は、尿路感染症の診断に有効である。
これは正解。尿検査では白血球や細菌などを確認でき、尿路感染症の診断に有効です。高齢者は尿路感染症を起こしやすく、発熱や意識障害の原因となるため知っておくべき重要知識です。

5 CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
これは誤り。CRP(C反応性たんぱく質)は炎症・感染・組織破壊が起きているときに「上昇する」炎症反応の指標です。こちらも試験では頻出なため、CRPは炎症や感染の程度をみる代表的な指標であることを押さえておきましょう。

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